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佃(つくだ)の家

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下町の路地に面した住宅です。屋上庭園のある立体的な住宅です。

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道路から佃の家の外観をみています。よこの路地と1階のガレージが一体の空間になることで、敷地の大きさ以上の広さを確保できています。たとえばガレージが明るく車を洗うことができるとか、ガレージと路地の間にお花を飾るといった楽しさがここにあります。

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 左の写真は玄関をみています。入ってすぐ左手に1帖ちょっとの収納があります。ベビーカーも楽に収納できます。上がって右手に個室があり、趣味のお部屋や収納など多目的スペースになっています。正面に照明付きのニッチがあり、季節のしつらえができるようになっています。階段上がって二階です。
 右の写真は階段を見上げています。3階からあふれる光が1階まで降りてきます。3階にリビングがあるので、ゆったりとした歩行感がでるように寸法や手摺などを工夫しています。

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 写真左手の階段から上がって、佃(つくだ)の家の2階廊下のようすです。この廊下に面して洗面が設置されています。階段の隙間から光が降りてきています。この階段の廊下側の手摺にはちょっとした工夫があります。それが下の写真になっています。

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手摺は1枚の厚い板出てきていて、細いスリットが入っています。(右の写真をご覧ください)このスリットは1階の照明に照らされ、リズミカルな光の線をつくりだします。(左の写真)手摺の支持方法やスリットの作成など苦労したところです。

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2階の廊下の中央は洗面スペースになっています。面積の有効に活用するひとつの方法として実現しました。建具や家具にはタモを使った面材を使用しています。深みのある木の質感が安らいだ雰囲気をつくっています。カウンターはタイル張りです。微妙に波うった質感の輸入タイルを使いました。カウンター左手のタペストリー加工のすりガラスからは、隣接した脱衣室からの光が射込み、カウンターをゆらゆらと照らします。水栓はグローエ、ドアのレバーハンドルは掘商店、など金物のこだわりが随所に現われた密度の濃い空間をつくりあげています。

ここは佃(つくだ)の家の最も外から遠いところです。
胎内のようなあたたかい感じと、外部の光が入りこむ爽やかな透明感のある場所をつくりたいと考えました。

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2階の道路側の個室をみています。引き込み戸があり、閉めることが出来ます。階段のスリットの入った手摺が窓に向い、すっと通ったひとつの面をつくるようにデザインしています。

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 3階のリビングダイニングキッチンが一体となったワンルームです。
 左の写真はお部屋の中央から道路側にあるキッチンをみたところです。高い天井の空間にキャットォークがとんでいます。ただ大きいだけの空間ではなく、自由に移動できる空間になっています。
ハイサイドライトから光が入り、天井を照らしています。
 右の写真はキッチン付近から海のある南側をみたところです。キャットウォークでつながった高い窓の向こうにはデッキスペースがあり、草花の繁る屋上庭園になっています。その下の空間は大きな空間とバランスするように小さくこじんまりとしたお部屋にしています。

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キッチンをみています。幅2.5mのシステムキッチンが納まっています。このキッチンの背後は壁面収納になっています。レンジフードがないのにお気付きでしょうか。写真左手の小さな白い箱が私どもの設計したレンジフードです。フラップ式のふたを開けるとファンが納まっていて、ここから煙を吐き出すようになっています。特に問題もなくご使用されております。

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キッチンの上にあるキャットウォークからみた3階のワンルームです。
家具が入っていないとちょっとリアリティーにかけるかもしれませんがお許しを。
白い大きな面がふしぎな広がりをつくりだしています。壁に塗られた材料はチャフウォールという貝殻の粉による塗料で、抗菌性、吸湿性、消臭性能に優れた材料です。それよりも輝くような白いが印象的でした。写真奥がデッキの敷かれた屋上庭園です。

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同じくキャットォークからみたところです。
奥が屋上庭園です。やっとみえてきましたね。
左手の壁に四角い窓が開いているのがおわかりでしょうか。ここは小物を飾るスペースとして設計しました。お花や小物などが飾られ、住まいのお気持ちが宿るところになっています。

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佃(つくだ)の家のお庭、屋上庭園です。
都会の空を満喫できる空間です。この辺りは極端に高い建物は建ちづらいところなので、将来的にもこの程度のオープンスペースは確保され続けると考えています。
万が一、高い建物が建ったとしても、この屋上庭園に面した窓からの光が3階を明るく照らすでしょうし、風通しも万全です。
都会の真ん中に8帖ほどのお庭があるというのはとても豊かなことだと思います。

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夜景です。
建物が浮かび上がる瞬間です。

□概要
所在地 :東京都中央区
設計監理:野村サトカズ建築設計事務所
構造設計:有限会社エスフォルム
竣工  :2006年

構造  :鉄骨造ブレース工法 杭基礎
規模  :地上3階
敷地面積: 54.37m2(16.45坪)
建築面積: 41.00m2(12.40坪)
延床面積:123.00m2(37.20坪)
敷地条件:第一種住居地域 防火地域
     月島地区地区計画 第三種特別工業地区
     第二種中高層階住居専用地区 
     道路幅員5,450mm 駐車台数1台

外部仕上:屋根/耐摩塗装ガルバリウム鋼板縦ハゼ葺
     外壁/耐摩塗装ガルバリウム鋼板スパンドレル
     開口部/アルミサッシュ
内部仕上:床/サワラ無垢フローリング張
     壁・天井/ホタテ貝殻粉末材チャフウォール塗装

撮影  :中塚健仁