








<リビング・ダイニングのリフォーム>
ご購入された中古住宅の雰囲気を一新してほしいというご依頼を頂き、リフォームの計画をしました。構造上の制約により既存のプラン変更ができないため、新たに付加する要素のみで何ができるかという可能性が試されることになりました。
全体構成としては、大きくひらかれた窓のような内装を施すことで、カーテンの向こうに隣接した公園の情景を思い浮かべることができるようなデザインを行いました。実体を直接結びつけるのではなく、イメージを喚起することで実体を飛び越えることができるのではないかと思い、今回の計画はその助走路をつくろうとしました。
具体的にはまずダイニングの南西に隣接する公園との関係を親密にするため、部屋の外壁にそってカーテンをL字型に連続させ、大開口があるかのように演出するとともに、実際にある窓からの陽射しや視線の制御を行いました。
キッチンとリビングの既存の間仕切壁は仕上を変えることで家具に見せかけて、キッチン、ダイニング、リビングがワンルームのような一体感をもたせました。
内装の素材やテクスチャー、色などはクライアントの持込み家具(ダイニングテーブル、ソファ、電子ピアノ)と既存のフローリング、柱などとのバランスを考えながら選択調整を行うことにより、新旧の混在したチグハグさを避けて、しっくりとした統一感と落ち着きをもたせました。
照明計画は可能な限り白い天井にしてペンダントやスタンドの光が効果的に生活を彩るようにしました。
新たにはじまった生活と共に家具や建具などが時を刻んでいってくれることを願っています。
□概要
所在地 :山梨県南アルプス市
設計 :野村サトカズ建築設計事務所
施工 :大工 内藤さん
家具 守谷木工所
構造規模:木造 2階
改装範囲:リビング・ダイニング 24m2
主な内装仕上:床/既存ナラフローリング
壁・天井/AEP塗装、一部壁 米松縁甲板竪羽目 OF塗装
建具・造作家具/タモ OF塗装
カーテン/FEDE、川島織物
設計期間:2006年1月〜2月
工事期間:2006年2月〜3月
撮影 :中塚健仁

リフォーム前のリビング・ダイニング